【比較】『イエスタデイをうたって』原作とアニメの違いとは?アニメの続きは何巻からか解説します!
2020春クールにNUMAnimation枠(テレビ朝日)で放送された『イエスタデイをうたって』は原作が2015年に11巻で完結。1993年~2015年と作者が半生をかけて描いた作品です。そんな『イエスタデイをうたって』ですが、原作とアニメには違いがあります!もうひとつ紹介するのが、アニメはどこまでやったのか、何巻から読めば続きが読めるのかという点についてです。
原作とアニメの違いって
12話という尺の関係で主要4人(陸生、榀子、ハル、浪)の関係変化に大きく影響しないエピソードはカットされているのでしょう。アニメでは1年目(浪くん高2)、2年目(浪くん高3)、3年目の春休みで終わってますが、原作では2年目と3年目の間に1年あって、その先も続くようなイメージです(分かりにく)。私が気づいていない違いもあるとは思いますが、コメントで教えていただけると幸いです!〇浪くんが美大受験で浪人する(原作のみ)
名前からして浪人すると思っていたのに、アニメでは現役合格しました。原作では現役であえなく不合格になります。その関係で浪くんの浪人時代のエピソードがバッサリカットです。ちなみに原作での浪くんはアニメよりもとげとげしさがなく、陸生ともそこまでいがみ合っている印象はありません。原作5巻で急に1年経過しているのですが、アニメでは時間そのままで続けた形です。
舞台となっている1990年代は浪人率が4割近くあったのですが、2020年の今となっては浪人率が2割程度となった時代背景からかもしれません。ちなみに私は1浪しています。どうでもいいか。
当然浪くんの大学エピソードに突入する前でアニメは終わりなので、それもバッサリカットです。浪くんが気になる方は8巻からお読みください。
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〇木ノ下妹の映画研究部エピソード(原作のみ)
リクオのコンビニバイト仲間キノシタの妹が高校の自主制作映画に出演し、リクオが撮影している少年と話をしてギャラリーで働こうと気持ちが動いていく重要なエピソード何ですがアニメではカット。木ノ下さんの妹は美少女だと自覚してる女の子なので、あやねるにやってもらいたいですね。
画像なかったですがキノシタさんがバンダナ外したそのまんまです。
〇リクオがギャラリーをやめ、写真スタジオのバイトを始めることをハルに報告する場所
アニメではカフェで報告していますが、原作ではコンビニのレジで仕事中に教えています。アニメで多用されたカフェの登場回数が、原作では少ないのですね。
〇滝下くんと葛原さんのエピソード(原作のみ)
浪くんの通う美術予備校のイケメンと1個下の女の子です。たいして関係が進展することもなく、終わります。
〇ハルと雨宮さんのエピソード
雨宮さんというのは美術予備校の大学生バイトです。ハルに押せ押せでアプローチしますが、リクオしか見ていないハルにはなかなか振り向いてもらえません。二人とも幼いときに父親を離婚で失っています。ハルと雨宮さんの絡みがない関係からか、ハルは原作で榀子に「リクオのこと、キープしてるなんてずるいよ」と言いません。アニメの佳境で印象的なシーンなのですが……残念。
〇浪くん「何、あんたら、どういうこと?」のシーンの後
美大で知り合ったヌードモデルの女性のもとに転がり込みます。
〇ハルの服がダサい
アニメでは黒で統一されたかっこいい様相でしたが、漫画ではTシャツを着ています。デザインが絶望的にださい……かわいいけど。子供っぽすぎる服が多いのがちんちくりんにみえる原因だと思うんで、アニメでは大人の女性を意識して黒に変更したのでしょう。ファッションが20年ずれているのでダサいというのは違う気もしますが。
〇ハルが逃げ込む先がおばあちゃんの家
リクオと榀子が恋人になって、アニメでは実家に帰りますが原作では三重のおばあちゃんの家に帰ります。突然出発したのでリクオ、雨宮は居場所を突き止めようとします。リクオは湊から、雨宮はハルの母から居場所を教えられ三重に向かうわけです。先に雨宮がハルに追いつきますが、義妹みもりに呼ばれそちらを選びました。
そのあとリクオがハルに追いついて、その後はアニメ最終話のラストでのバス停と同じようにリクオをぶん殴り。このクライマックスのシーンをいつもの東京ではなく地方の三重でやった理由については、最終巻のインタビューに書いてあります。
アニメには続きがある?
11巻の漫画を12話(OVA6話)でやったのですが、雨宮と浪くんの大学エピソードを抜いたことでまとめています。したがってアニメの最終回が漫画でも最終回に当たります。ただカットされているシーンはどうしてもあるので、アニメを思い出しながら余韻に浸るのはいかがでしょうか?
原作2巻まではアニメでもばっちりやっているので、原作でアニメを補完したいという方は、アニメの続きとして3巻から読むのがおすすめです。次回の考察では主要登場人物の4人を中心に、『イエスタデイをうたって』のなかで彼らがどのように変化したかについて考えてみたいと思います!