7月3日に新刊が発売しました!ひとまずエピソードが出そろった継国縁壱(つぎくによりいち)、そして最新21巻で死亡した時透無一郎(ときとうむいちろう)の関係性について分かる継国家の家系図。そして主人公・竈門家(かまどけ)についても家系図にしてみました!
継国家と時透家の家系図
はい!ということで「日の呼吸」を生み出した物語のキーとなる2組の双子ですね!
継国兄弟~縁壱と黒死牟~
戦国時代、武士の家系に生まれた縁壱は「日の呼吸」を生み出しただけでなく、鬼殺隊員に「呼吸」を教えて、鬼の駆逐スピードを向上させた功労者です。ただラスボス鬼舞辻無惨を仕留めそこない、さらには兄・巌勝(みちかつ)の離反行為を理由に鬼殺隊を追いだされてしまいました。その後、兄弟はバラバラに鬼として、あるいは鬼狩りとして別の道を歩みます。縁壱の晩年に兄弟は再会し、老いた縁壱が黒死牟となった兄を圧倒したところで事切れます。兄・巌勝は優秀過ぎる弟に常に劣等感を抱き、克服するために鬼になりました。最後は時透無一郎らによって討ち取られました。
鬼滅の刃で登場する兄弟は、必ずと言っていいほど優秀⇔普通の対比関係にあります。煉獄兄弟しかり、胡蝶姉妹しかり、時透兄弟しかり、兄弟子関係だと獪岳(かいがく)と善逸もそうです。竃門兄妹は対等でいられる、例外的な兄弟なのです。
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時透兄弟~有一郎と無一郎~
登場してしばらく、時透無一郎は天然少年としてのインパクトが強かったです。記憶喪失で、天才剣士で、史上最年少でありながら柱に上り詰めました。『ワールドトリガー』でいう緑川駿ですねー!記憶喪失ではないですけど。そんな無一郎君は人気ランキングでも上位の4位です!これは冨岡義勇に次ぐ人気の柱ということができます!そんな彼ですが、記憶を失うほどの衝撃の理由は兄の死でした。二人で山中に暮らしていたところ、鬼に襲われ兄・有一郎は瀕死に。弟・無一郎はめった刺しにして鬼を駆逐。怪我が原因で兄・有一郎は死に、無一郎もすんでのところを鬼殺隊に救われます。
記憶を取り戻した無一郎は、何もできない無能の「無」一郎ではなくて無限の「無」一郎なのだと照れ隠しの兄弟愛を見せていました。不死川兄弟と似ていますが、二人だけで生き抜いてきた分、時透兄弟の方が強い兄弟愛なのではないかな?と思います。
過去が重い!(クソデカボイス)11歳の少年に、残酷すぎる仕打ち。あんまりですよー。
歴史ある竈門家の家系図
炭吉は縁壱から日の呼吸をヒノカミ神楽として、日の呼吸が絶えない様に(消えないように)子孫に受けついでいきました。竈門家というものの、当時は戦国時代ですから何とか村の炭吉という名前です。妻のすみこさんであれば、何とか村の炭吉の妻(文書に残るとすれば女)になります。最初のヒノカミ神楽継承
娘のすみれがヒノカミ神楽を受け継ぎ、さらにその子供へとどんどん継承されました。明治時代になると炭焼き小屋の家業から竃門(かまど)と名乗るようになり、炭治郎の父・炭十郎そして炭治郎と正確に伝わったわけです。
竈門家の絆と家族愛
それにしても、大正時代ですから農村の家であれば口減らしがありそうなものですが、竈門家ではしなかったようです。口減らしというのは、子供が多いとごはんが用意できないので、都市部に子どもを送り出して丁稚奉公をさせるか、遊郭で働かせます。上弦の月・陸・堕姫と妓夫太郎の境遇と似たようなものです。ヘンゼルとグレーテルも口減らしの話です。
江戸時代から昭和時代にはよくあった慣習ですが、6人兄弟8人家族でやってきたのは、ひとりも欠けることなく家族であり続けるという覚悟があったからではないでしょうか?そう考えると、炭治郎や禰豆子の家族愛の強さにも納得です。
『鬼滅の刃』という作品からテーマが家族と仲間の絆であることは明らかですが、舞台を大正時代に設定した意味について考えるのも深読みできて面白いですね!この記事がワニ先生と編集者さんの想いをくみ取るサポートになっていれば幸いです。